このレシピでは、スタティックルーティングの設定をする手順について説明します。
スタティックルート(静的ルート)
- スタティックルートとは、同じ宛先には常に決まった経路を通過するよう経路情報を定義する方法です。「固定ルート」とも呼ばれます。
- ルーターに負荷が掛からないというメリットがありますが、ネットワークの切断時に別の経路に自動で変更できないので注意が必要です。
対象機器
- AG10/20
- AR10/20
- AC10(CLI のみ 2022/7/4 現在)
目次
GUI で設定する
- Web ブラウザで GUI にアクセスします。
例) http://192.168.1.197 - サイドメニューの[詳細設定・制御]-[スタティックルーティング設定]をクリックします。
- 「スタティックルーティング設定」画面で、[新規追加]ボタンをクリックします。
- スタティックルーティングの設定に必要な項目を入力します。
❶ ルーティング名を入力します。
❷ 宛先ネットワークアドレスと、プレフィックス長を指定します。
❸ ゲートウェイアドレスを指定します。
❹ インターフェイスを選択します。
❺ メトリックを設定します。 - 設定が完了したら、[ 設定 ] をクリックします。
CLI で設定する
- amsh で設定モードに移行します。
admin@amnimo:~$ amsh
amnimo$ enable
password:
amnimo#
amnimo# configure- ネットワーク A(172.16.1.0/24)へのルート設定を行う場合
amnimo(cfg)# routing static network_a ← 静的ルーティング名を指定
amnimo(cfg-rts-network_a)# to 172.16.1.0/24 ← 宛先ネットワークアドレスを指定
amnimo(cfg-rts-network_a)# via 192.168.0.10 ← 経路中のゲートウェイIPアドレスを指定
amnimo(cfg-rts-network_a)# interface eth0 ← 対象のインターフェースを指定
amnimo(cfg-rts-network_a)# exit - デフォルトルート*の設定を行う場合
amnimo(cfg)# routing static default ← 静的ルーティング名を指定
*デフォルトルートは、宛先ネットワークが 0.0.0.0/0の静的ルートのこと。ルーティングテーブルに記載のないIPアドレスを宛先に持つパケットの転送先。
amnimo(cfg-rts-default)# to 0.0.0.0/0 ← 宛先ネットワークアドレスを指定
amnimo(cfg-rts-default)# via 192.168.0.1 ← 経路中のゲートウェイIPアドレスを指定
amnimo(cfg-rts-default)# exit
- ネットワーク A(172.16.1.0/24)へのルート設定を行う場合
- 設定ファイルを保存します。
amnimo(cfg)# config file save
コマンドやその他のオプション設定についての詳しい説明は、以下のマニュアルをご参照ください。
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