本レシピではインターネット上の NTP サーバーを用いた時刻補正の設定について、説明します。
目次
▌ GUI による NTP サーバー同期の設定方法
本レシピではモバイル回線を利用する通信デバイスにて、インターネット上の NTP サーバーに定期的にアクセスして時刻を補正するための設定を説明します。
NTP サーバーの設定をする場合は、タイムゾーンの設定も忘れずに行ってください。
手順
- GUI の時刻設定画面で [ NTP設定 ] をクリックします。
- [ NTP設定 ] の配下の各設定値を指定します。
- [ 有効 ] を選択
- 同期 : [ ecm0 ] を選択
- サーバー : ご利用になる NTP サーバーの URL (例 : time.google.com、jp.pool.ntp.org、 ntp.nict.jp など )
※ 各サイトの利用規約を確認の上、ご利用ください。 - ポート番号 : デフォルト値であれば記入不要
- [ 設定 ] をクリックして設定を確定します。
本方法で設定した場合、NTP の時刻同期は以下の間隔で実施されます。
- ネットワーク接続が開始した直後:64s 間隔
- その後、徐々に間隔を大きくしながら時刻同期を継続的に実施
- 最終的に以下の間隔で定期的に同期を行なう:1024s 間隔
本値の変更は CLI から行えます。
- 設定ファイルを保存します。
「設定ファイル」画面で、[ 現在の設定を GW に保存 ]ボタンをクリックします。 - NTP サーバーの動作確認について
同期する先の NTP サーバーが問題なく利用できるかどうかは、NTP の手動同期にて確認することが可能です。以下の画面にてご確認ください
▌ CLI による NTP サーバー同期の設定方法
- amsh で設定モードに移行します。
- ntp 設定モードに移行します。
amnimo(cfg)# ntp
amnimo(cfg-ntp)# server jp.pool.ntp.org min 6 max16 polltarget 6 port 123
amnimo(cfg-ntp)# sync-interface ecm0
amnimo(cfg-ntp)# enable
amnimo(cfg-ntp)# exit本設定例では、MAX=16 として場合の例を記載しています。ちなみに MAX=16 と設定した場合には 65536 秒(約 18 時間)、MAX=17 と設定した場合には約 36 時間の間隔となります。
- CLI による時刻同期設定の確認方法
amnimo$ show ntp source
210 Number of sources = 3
MS Name/IP address Stratum Poll Reach LastRx Last sample
===============================================================================
#? GPS1 0 4 0 - +0ns[ +0ns] +/- 0ns
^* ntp-k1.nict.jp 1 6 17 63 -3724us[+1869us] +/- 29ms
▌ GPS による時刻同期の設定方法
- GPS による時刻同期の設定方法
amnimo(cfg)# ntp
amnimo(cfg-ntp)# gps 1000.0
amnimo(cfg-ntp)# enable - GPS による時刻同期の動作確認方法
amnimo$ show ntp source
210 Number of sources = 2
MS Name/IP address Stratum Poll Reach LastRx Last sample
===============================================================================
#? GPS1 0 4 0 - +0ns[ +0ns] +/- 0ns
^* ntp-a3.nict.go.jp 1 6 17 46 -6718us[ -10ms] +/- 30ms
▌ LANデバイスに対する時刻同期を提供するための設定方法
LANデバイスがアムニモデバイスの時刻情報に同期する方法
前述の設定を行なうことにより、アムニモデバイスは LAN で接続された LAN 端末に対して時刻情報を提供することが可能になります。
LAN 端末側において、NTP の時刻同期の取得先として以下の設定を実施してください
- NTPサーバーのIPアドレス=LAN端末にとってのアムニモデバイスのIPアドレス
- ポート番号:デフォルトのポート番号(123)
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