この記事では、エッジゲートウェイで Nx Witness の設定を保存する場合の注意事項について説明します。
エッジゲートウェイは、冗長化のために二つの起動エリアを持っています。これは、万が一現在の起動エリアで正常に動作しなくなった場合や起動しなくなった場合などに、冗長エリアで起動するための機能です。
ファームウェアの更新を行った場合も、エリア同期を行うことで同じバージョンに同期されます。
一方で、お客様が後からインストールしたソフトウェアや、Nx Witness などの他社製品の設定情報についてはエリア同期では、情報が引き継がれません。
ここでは、Nx Witness で設定を保存する方法と、冗長エリアでも設定を引き継げるようにする手順について説明します。
Nx Witness の設定データについて
Nx Witness の設定データは、/opt/ 配下に保存されます。起動エリア、冗長エリアのそれぞれが設定データを持っています。
- /opt/networkoptix/mediaserver
これらの設定は、起動エリアと冗長エリアの共有領域である「/mnt/share/」配下に「file.db」として保存することができます。ファームウェアのアップデート後などは、保存した設定ファイルを読み込ませる必要があります。
- ファイルパス: /mnt/share/nxwitness/database/file.db
Nx Witness の設定保存手順
Nx Witness の設定を保存するためには、Nx Witness の管理者(admin)パスワードをあらかじめ保存しておく必要があります。※ エッジゲートウェイの admin パスワードとは異なります。
GUI で設定する
詳細設定・制御 >NxWitness 設定 を開き、[ Nx Witnessの設定を保存 ] をクリックします。
CLI で設定する
設定しないで保存しようとすると、”The password do not match” エラーとなるので注意が必要です。
- amsh を起動し、設定モードから Nx Witness の管理者パスワードを保存する。
admin@amnimo:~$ amsh
amnimo$ enable
password:
amnimo# configure
amnimo(cfg)# nxwitness ← NxWitness の設定モードに移行
amnimo(cfg-nxwitness)# password
Enter new password: ← NxWitness 管理者パスワードを入力する
Retype new password:
passwd: password updated successfully.
amnimo(cfg-nxwitness)#
amnimo(cfg-nxwitness)# exit - NxWitness の設定ファイルを保存する。
amnimo# config nxwitness save
-
Edge Gateway の設定ファイルを保存する。
amnimo# config file save
- Edge Gateway を再起動し、NxWitness の設定が保存されていることを確認する。
Nx Witness の設定を読み込む
ファームウェアの更新を行った場合や、冗長領域で起動する場合など、以下のコマンドで Nx Witness の設定を読み込んでシステムに反映させます。
amnimo# config nxwitness load
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